株式会社ロジクールは2026年10月9日、音の方向を精密に制御して必要な場所へ音を届ける独自の新音響技術「Sound Shape」を発表しました。この技術は、大規模な会議室でも空間全体に均一な音を届けることを目的としています。
複数のドライバーによる音波制御
Sound Shapeは、複数の小型ドライバーから発生する音波を制御する技術です。音を届けたい方向では音波を重ね、不要な方向では互いに打ち消し合わせることで、必要な場所へ集中的に音を届けます。
この技術は、2027年夏の一般提供に向けて開発が進められている「Rally Speaker 2 Pro」と「Rally Speaker 2 Max」に搭載されます。「Rally Speaker 2 Pro」には32個、「Rally Speaker 2 Max」には64個のマイクロドライバーが搭載されます。
大規模空間での音響環境を簡素化
この技術により、部屋の前方に設置したスピーカーのみで広い空間をカバーできるようになります。これまでは、大規模な空間では天井スピーカーによる複雑な施工が必要なケースもありましたが、このシステムによってよりシンプルな音響環境の構築が可能になります。
「Rally Speaker 2 Max」は、最大20メートルの空間に対応しています。これにより、会議室の前方と後方で生じやすい音量差を抑え、どの位置にいても均一に近い音声環境を実現します。
多言語会議への応用も視野に
ロジクールは、この高い指向性を活用し、一つの空間内で異なる言語をエリアごとに届ける多言語会議のコンセプトも開発しています。例えば、左側の参加者には英語、右側の参加者にはフランス語を届けるといった運用を想定しています。
現在、Microsoft TeamsやZoomの翻訳機能との連携に向けて、パートナー各社と取り組みを進めています。これにより、同じ会議室にいても参加者がそれぞれ異なる翻訳音声を聞くことが可能になると説明しています。
