DJIは2026年9月9日、第83回ヴェネツィア国際映画祭の「ヴェネツィア・プロダクション・ブリッジ」において、プロフェッショナル向けフォーラムを開催しました。このセッションでは、小型カメラ「Osmo Pocket 4P」が映画制作の現場や表現にどのような変化をもたらすかが議論されました。
小型機材による表現の拡張
DJIは、Osmo Pocket 4Pのみを使用して制作された2つの映像作品を公開しました。一方はイザベル・ユペールが主演を務めた『FAMILIARITÉ』であり、もう一方は日本の瀧本幹也が監督を務めた『存在の不確かな彼女』です。これらの作品を通じて、手のひらに収まる軽量なカメラであっても、感情表現や技術的精度を損なうことなくストーリーを語れることが示されました。
プロの視点による評価
セッションでは、新進気鋭の監督による短編映画の上映が行われ、その後、経験豊富な撮影監督たちによる評論が行われました。評論した撮影監督たちは、軽量な機材を用いた作品の技術的完成度が、従来の映画撮影技法の水準を確実に達成していると評価しています。
制作現場における変化
ラウンドテーブルでは、機材の小型化が撮影現場に与える影響について対話が行われました。撮影監督のクリスティアーノ・ディ・ニコラは、「Osmo Pocket 4Pが映像作家に自由度を与えてくれる」とし、セットアップよりも物語の伝達やアクションへの接近に集中できるようになったと述べています。また、カラー・サイエンスやダイナミックレンジといったプロ基準の品質が、もはや機材の大きさには依存しないことも議論されました。
