2026年8月28日、Ouraは睡眠段階の推定精度を巡る集団訴訟の主張に対し、検証プロセスの問題点を指摘する声明を掲載した。同社は訴訟側の研究が使用条件や比較手法に課題を抱えていると説明し、自身のアルゴリズムが臨床検査と照合されているか明らかにした。
Ouraのアルゴリズム責任者は、睡眠段階の推定精度を巡る集団訴訟の主張に対し、統計的な誤解と研究手法の課題を指摘した。訴訟側が示した「くじ引き並み」という表現は、四段階分類の確率基準を誤認しているという。実際の臨床検査との一致率は七割から八割台に達しており、無作為な推測とは明らかに異なる。 同社が問題視するのは、訴訟で使用された研究データの評価方法である。指輪のサイズ制限によるデータ欠落や、機器の出力間隔と臨床記録の比較方法に標準外の工夫がなされていたという。また、データ収集から論文提出までに二年の期間があり、アルゴリズムやセンサーの改良版が反映されていない点も指摘されている。 Ouraの睡眠追跡モデルは、心拍数や呼吸数、体温、動きなどの生体信号を学習させている。臨床検査の専門家二人が同じ記録を評価した場合の合意率は約八割である。アルゴリズムの目標もこの水準に設定されているという。同社は二〇二一年にアルゴリズムの仕組みを学術誌で公開し、二百五十回以上の引用を受けている。 同社は引き続き検証データを公開し、評価基準の整備に貢献していくとしている。
